肋骨を骨折したと感じたら…病院は何科を受診すればいいの?
肋骨辺りが痛く、肋骨骨折かもと思った時は、整形外科を受診し、レントゲンで骨が折れていないか診察してもらいます。
骨が折れていなくても、肋軟骨という軟骨部位が傷んでいたり、筋肉が傷んで痛むこともあり、骨折でもそうでなくても痛みが続く場合は治療が必要です。
肋骨は心臓と肺が奥にあり、内科でも胸痛などで診察してもらえますが、内科で撮るレントゲンの撮り方では骨折の有無がわからない事が多いので、骨折が疑われる場合は整形外科受診を勧められることになります。
治療に必要な装具なども内科ではないことが多いので、何科にかかればよいか迷った時は、病院の窓口で診察前に症状を伝え相談してみても大丈夫です。
肋骨骨折が重症で骨が肺を圧迫したり、肺に骨が刺さったりし呼吸が苦しいなどの症状が出ることがありますが、このような場合は、大きい病院の呼吸器外科などの受診が必要になることが多いので、整形外科から紹介されることになります。
病院受診の際、何科にいけばよいか迷う時は、症状と思い当たる原因などを電話で伝え受診可能かどうか問い合わせても大丈夫です。
肋骨骨折の治療は、バストバンドと言われる、装具を胸に巻き患部の安静をはかる固定が主になります。
仕事や日常生活で派手に動くことがなければ、安静気味に生活をし経過をみる場合もありますが、身体をひねる動作は意識しない場面でしていることも多いので、バンドをしておいたほうが安心です。
痛みに対しては、消炎鎮痛剤、シップなどで経過をみます。
骨は1〜2週間ほどで、仮骨と呼ばれる骨が再成されはじめますが、しっかりとした骨が出来上がり骨折部位がつながるまでには2〜3か月かかります。
咳やくしゃみなどでも刺激が加わり、ひねる動作でも負担がかかるのと、骨だけでなく周りの筋肉なども損傷している事が多いので痛みが完全になくなるまでには時間がかかります。
固定は仮骨が出来、安定してきた時点ではずせますので、1か月ほどで終了になる事が多いです。
骨粗しょう症がある人は、軽い打撲や長引く咳などで折れてしまうこともあるので、整形外科で骨粗しょう症の検査も一緒にしてもらうと安心です。
咳などが続く場合は、整形外科から内科受診を勧められ、原因となる咳を鎮める治療をすることもあります。
このように、整形外科と内科、両方が関係していることも多いので、何科を受診すればよいか悩んでしまう人も多いですが、どちらを先に受診しても必要なら医師が他科を案内してくるので安心してください。
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