鎖骨骨折 運動 再開 時期

鎖骨骨折の運動再開の時期について

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鎖骨骨折をした場合には、長期に渡る治療が必要になります。
スポーツ競技で発生しやすい骨折でもあります。
鎖骨骨折は、若年層でも起こりやすく、運動が再開できる時期について気になる点になります。

 

 

【鎖骨の構造と役割】
鎖骨とは、胸骨と肩甲骨を繋ぐS字型をした長骨であり、内側の端は胸骨と胸鎖関節を構成して、外側の端は肩甲骨と肩鎖関節となっています。
鎖骨の役割とは、肩甲骨を支え、上肢が自在に動くように上腕骨を躯幹(くかん)から遠ざけ、肩関節における広い範囲での運動を可能にします。
また、神経や血管等、循環器系の鎧のような役割も果たしています。

 

 

【鎖骨骨折の治療方法】
鎖骨骨折は、自転車やバイク、スポーツ等での転倒の際に起こりやすく、肩を下にして転倒した際に、手や肘、肩を着いた際に、その衝撃力が鎖骨に伝わることで引き起こされます。
治療方法としては、重なりあって短くなった骨片を整え、固定バンド等を用いて固定する、保存的治療が主に行われ、痛みに対しては鎮痛剤が処方されます。
骨片が多いケースや開放骨折、あるいは美容的観点から手術が行われることもあります。

 

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【リハビリテーションについて】
鎖骨骨折を受傷した後から、約4週間は安静の時期であり、ギプス、鎖骨バンド、三角巾を用いた療法、負担のかからない動作指導、周囲筋リラクゼーションやモビライゼーション等の療法、または物理的療法として超音波療法が行われます。
その後、少しずつ運動を再開することが可能になります。

 

 

【運動を再開する時期】
受傷後、約4週間を過ぎたあたりから、運動を再開する時期に入ります。
その時期からは鎖骨バンドは装着したまま、関節可動域運動や振り子運動といった動作から再開することが可能になります。
鎖骨骨折の場合、鎖骨の回旋が生じてしまいますので、骨癒合がきちんと終わるまでは肩関節の動きを制限することが大切です。
骨折部分が動いてしまうと、骨癒合が遅れてしまいますので、できるだけ鎖骨に繋がる筋肉の緊張や収縮の運動は控える必要があります。
完治に早く向かえば、それだけスポーツ等の再開時期も早くなります。

 

 

鎖骨骨折は、意外にも若年層に多く、新生児から高齢者まで発生してしまう骨折です。
きちんと初期段階から治療することで、運動の再開時期の遅れを防ぐことができますので、早い段階で医師に診てもらうようにしましょう。

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