以前とは違います、擦り傷と打ち身の治療方
普通に生活していても、ちょっとしたことで擦り傷や打ち身を作ってしまうことってありますよね。
この程度なら、と病院に行かずに自分で処置をすることも多いはずです。
家庭でできる治療法も昔とは変わってきていることをご存知でしょうか?
【昔とは違う治療方?】
従来の擦り傷の治療は、消毒薬で傷口を消毒しガーゼを当てて傷口から滲む液を吸い取り、乾かすものでした。
紹介するのはそれとはほぼ真逆の傷の治療法です。
食品用ラップを使用するのでラップ療法と呼ばれています。
【擦り傷の新しい治療方】
出血している時は止血を行ってください。
傷口は消毒してはいけません。
消毒液は確かに傷口の雑菌を殺しますが、同時に傷を治療しようとしている人間の細胞までも殺してしまいます。
傷口は水道水でよく洗います。
擦り傷に入り込んだ異物はしっかりと洗い流しましょう。
傷口から滲み出てくる透明の液体は、傷を治すのに重要な成分が含まれています。
乾かないように擦り傷を少し大きめのラップで覆ってください。
液が漏れないようにテープ等で固定してください。
毎日ラップを交換し、その際に擦り傷とその周辺を水洗いしましょう。
汗を多くかく場合はかぶれないように日に数度交換してください。
入浴も翌日から可能です。
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【ラップ療法の注意】
深い傷や野外で傷、動物に噛まれた、引っかかれた等の傷は破傷風や狂犬病、その他の感染症の恐れがあるので医師の診察を受けてください。
化膿した場合もラップ療法を継続せず、病院へ行きましょう。
【打ち身の応急処置】
一方、打ち身の応急処置にはRICE(ライス)と呼ばれる治療法です。
RICEはRest、IはIce、CはCompression、そしてEはElevation。
4つの応急処置です。
1つめのRはRest。
安静。
出血や炎症を酷くしないように打ち身を安静にします。
2つめのIはIce。
冷却。
炎症が拡がらないように打ち身を冷却します。
冷やし過ぎに注意です。
20分ぐらいで冷却を中止し、痛みがまた出てきたら再開。
これを繰り返しながら続けます。
1〜2日行い、患部の血行を促進させないためにお風呂と湿布は使用しないでください。
3つめのCはCompression。
圧迫。
内出血、腫れを防ぐための圧迫を行います。
患部を伸縮包帯(弾力包帯)でテーピング等を行って圧迫、固定してください。
血流が低下しすぎないように、加減しながら圧迫を行います。
4つめのEはElevation。
上昇、高位。
患部への血液の流れを抑えます。
打ち身をした患部を心臓よりも高く挙上させてください。
応急処置ですので症状が重い場合や改善されない場合は医師の診察を受けましょう。
従来の治療法は擦り傷を乾燥させたり、打ち身にいきなり湿布を貼っていました。
新しい方法を使うことで、早く、傷が残らないようになりますので覚えておくと、いざという時に使えるかもしれません。
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