骨折観血的手術とは!?また手術に至る症状について
骨折観血的手術とは、ギプス固定では治療が困難な複雑な骨折や、症状が重度の骨折、あるいは関節の周辺を骨折した場合には施される外科手術のことです。
骨折観血的手術とは、骨折非観血的手術の対極にあるものであり、X線が発見されて骨折した部位の状態を把握することが可能になったことで、施されるようになった手術となります。
骨折観血的手術とは、骨折している部分を切開する外科手術であり、切開して骨を直接正常な位置に戻した後、チタンプレートやワイヤー、ねじなどで固定するようになります。
切開しますので、ギプス固定とは異なり、傷跡が残るというデメリットがあるのですが、骨折後に残る後遺症の症状を軽減させたり、治療期間を短縮することができるというメリットがあります。
関節の近くを骨折した場合には、治癒後に関節が変形する症状が残ったり、骨髄炎やしびれといった後遺症のリスクを伴います。
骨折観血的手術を行なえば、そのリスクを最小限まで回避することが可能となります。
なお、観血的手術は通常、全身麻酔で行われます。
骨折観血的手術は、「ピンニング法」と「プレート固定法」という2つの方法に大別されます。
まず、ピンニング法については、先端がとがったワイヤーを用いて、骨をいわゆる串刺し状態にして固定する手術方法となります。
一方のプレート固定法とは、骨折した部分の骨同士を金属プレートとねじを用いて、固定するという手術方法となります。
いずれの場合にでも、骨折や手術による出血のために輸血をする場合もあります。
1895年にX線が発見されたことで始まった骨折観血的手術は、現代でも進化しています。
手術に使用されるプレートについては、さまざまな部位に対応する専用プレートが開発されていますし、改良もなされています。
骨折した際のおもな症状として、痛みが挙げられます。
痛みが強い時には、患部を氷などで冷やすアイシングと鎮痛薬によって、痛みをコントロールするようになります。
痛みは大きなストレスとなりますので、痛い時には我慢せずに医師に相談するようにしましょう。