折れた肋骨が肺に刺さった時の症状と対処
肋骨骨折は基本的に保存療法での治療になりますが、折れた肋骨が肺に刺さった時は重篤な症状を引き起こす事があるのです。
その症状と対処法についてお話します。
【折れた肋骨が肺に刺さった事で手術になるケース】
一般的に肋骨骨折は保存療法で対処しますから、緊急手術となる事はなく完治も早いのですが、注意しなければならないのは折れた肋骨が肺に刺さった事で起きうる合併症などの症状です。
生命に関わる重度の合併症を引き起こす事がありますから、症状によっては手術が適切な対処法となります。
【折れた肋骨が肺に刺さった時に生じる気胸】
折れた肋骨が肺に突き刺さった事で穴があいてしまう気胸すなわち、肺から空気が漏れて呼吸困難や強い痛みなどの症状に陥る事があります。
漏れた空気が少量であれば血液内に溶けていきますから安静にしていれば良いのですが、折れた肋骨が肺に刺さった時の穴が大きいゆえに空気の漏れが大きいと、肺が風船のように萎んで行くのと同時に、心臓へ血液を送るための圧がかからなくなるために、心臓発作や急速な体温低下などの症状を起こす事もありますから対処の仕方としては手術が適切です。
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【折れた肋骨が肺に刺さった事で生じる他のケース】
多くは折れた肋骨が肺に刺さった事で起きます。
その1つに胸壁血管損傷があります。
通称血胸と言われる症状で文字通り肺から出血した血液が胸の中にたまるものです。
軽度であれば仰向けに寝て足を高く上げるか、毛布などでくるむなどして急速に冷えていく体を温めるなどの対処方法がとられますが、大量の出血があるようなら緊急手術が適切な対処法です。
血胸に伴って心臓に向かっている周辺の血管も影響を受けますから、軽度なら応急処置で対処できる場合もありますが、症状によってはやはり手術で対処されます。
折れた肋骨が肺に刺さった事で呼吸困難や胸の痛みの他生命に関わる症状を引きおこす事があり、手術などで対処される事が多いです。
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