あざなし打ち身なのに痛い場合の対処
打ち身ができるほどぶつけたのに皮膚にはあざなしで、それなのに酷く痛いという場合があります。
これはどのような症状なのでしょう。
どう対処すればいいのでしょうか。
【打ち身のあざ】
転倒等で人体を強くぶつけてしまうと、筋肉や皮下組織を損傷して内出血と炎症が発生して腫れ、あざが出来てしまう打ち身になるのです。
患部が熱を持ち、酷く痛いこともあります。
内出血は体内の血管が破れている状態です。
この内出血が皮膚の表面近くで発生すると、皮膚表面上にも変色となって現れるあざとなってしまいます。
外側から内出血が見え、最初は赤っぽい色から青や紫色のあざになるので、青あざとも呼ばれます。
青あざは時間経過で内出血が体内に吸収され小さくなるのに合わせて黄色くなり薄くなって消えていくでしょう。
【打ち身の対処】
RICEという応急処置があります。
Rest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫)、Elevation(高上)という基本的な応急処置4つから頭文字をとっています。
RICEによって腫れ、痛みの悪化が避けられ短期間で治ります。
Rest。
患部を無理に動かさず、体重がかからないようにしてください。
Ice。
冷やすのは最も重要で効果がある応急処置とされています。
迅速に行ないましょう。
氷等で患部を冷却してください。
Compression(圧迫)。
伸縮包帯(弾力包帯)やテーピング等で患部を圧迫しながら固定しましょう。
強く圧迫しすぎないよう加減しながら行なってください。
Elevation(高上)。
台や布団を使って患部をできるだけ心臓よりも高く上げましょう。
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【あざなし打ち身でも痛い時の対処】
打ち身が出来るほどにぶつけたのに患部はあざなしで、それでも痛いことがあります。
あざなしだからといって油断してはいけません。
打ち身がもっと重傷な場合があります。
対処しないと危険です。
あざなしということは内出血が皮膚の表面付近に出来ていないと考えられます。
それでも痛いのなら内出血とは別の理由からきている可能性が高いのです。
頭部や胸部、腹部をぶつけていてあざなしで酷く痛い場合は脳や内臓等の重要な器官を損傷しているかもしれませんので対処するために早めに病院へ行きましょう。
手や足をぶつけてあざなしで痛い時の対処は、普通の打ち身と同じくRICEを行ってください。
それでも酷く痛い時は骨折の場合があります。
確認のためにも整形外科の病院へ行きレントゲン検査を行いましょう。
ざなしだからといって打ち身も軽傷とは限りません。
痛いというのは異常を知らせるサインでもあります。
そのサインが強く出ているのならば、重傷の可能性があります。
楽観視せず状態を正しく確認し、対処しましょう。
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