骨折で痛みが再発するケース/ダメージが残っている?
骨折と言えば交通事故により起きるものだというイメージが一般的にはあります。
これは他の部分にも目に見えないダメージが蓄積される可能性があることを意味しています。
では治ったと思った骨折の痛みが再発するのは、どんなときなのかと言いますと、季節の変わり目や疲労を強く感じたときとなります。
骨折とは、折れたりひびが入った骨さえくっつけば完治するものではありません。
他の部分、とりわけ神経や筋肉にも及んだダメージが解消されるまで、本当の意味で治ったとは言えません。
神経や筋肉にダメージが残されていると、些細なきっかけでそこが痛むようになります。
これはケガをしたときのトラウマや筋肉に残された違和感が影響している部分もあります。
そのため、痛みが再発したと思ったら、骨以外の部分の検査を受けるようにしましょう。
そうしていると別の問題が浮上するというケースは珍しくありません。
単なる気のせいだと思わないようにしましょう。
骨折の痛みを再発させるものとしては、飲酒もあります。
飲酒は血行をよくする傾向にあるため、普段はその量を加減する限りは人体によい影響をもたらすのですが、骨折が治りかけているときにそれをやると、問題を起こします。
まず、飲酒は細胞の再生を阻害します。
そのため、治りかけた部分がまた痛むという現象を引き起こすのです。
内出血や炎症を悪化させるという効果も確認されています。
内出血が体内に残されたままとなると、そこでしこりとなり、違和感を残します。
それを完全に取り除くためには、手術が必要になることもあります。
炎症は患部が熱を帯びることにより悪化します。
そのためそこが痛み、痛むからそれをごまかすために飲酒をするという悪循環をもたらすことが珍しくありません。
このように、飲酒は骨折の痛みを再発させるばかりではなく、その後の治療にも影響を与えます。
お酒が好きな人だと、それが飲めないとストレスになりますが、治療が終わるまでは我慢するようにしましょう。