肋骨骨折の完治までの治療期間とは
肋骨が痛む、呼吸をしただけで痛みが走る等、何が起きたのかと肋骨骨折には大きな不安がつきまといます。
日常生活や職場、スポーツ競技へ復帰の為に、どのくらいの期間を要するのか、完治するまでの治療期間等について見てみましょう。
【肋骨骨折の症状について】
肋骨は左右に十二本ずつあり、背骨の胸椎に繋がって構成されています。
この肋骨がどれかが折れることを肋骨骨折と言いますが、肋骨は呼吸でハイを動かすという働きと、内蔵を保護する役割を担っていますので、その分衝撃を受けやすい骨であるとも言えます。
肋骨への衝撃が強すぎると、骨がその力に耐えきれずに骨折となります。
「ヒビが入った」という表現もよく聞きますが、肋骨のヒビも軽度の骨折と見てよいでしょう。
ただし、軽度とは言っても、内蔵を包む役割をしている肋骨の怪我には違いありませんので、十分に注意しなければいけません。
【肋骨骨折の原因】
肋骨骨折の原因として、直達外力と介達外力に分けられます。
直達外力とは、スポーツにおいてタックルされることや、交通事故等によるものが多く、肋骨の外側から圧力が加わりますので骨折部の先端が肺に達する危険性があり、命の危険が生じるケースも少なくありません。
介達外力では、骨折部に間接的な外的圧力がかかることで損傷することを意味しており、骨粗鬆症等を発症している高齢者の方に多く、くしゃみや咳等でも骨折してしまいます。
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【肋骨骨折の治療方法】
基本的に保存的治療がほとんどであり、受傷した部分の安静が重要なポイントで、完治に向けて固定バンドやさらし等を用いて保護を行います。
【完治までの治療期間】
肋骨骨折の場合は、バンド等で固定を行い、安静にしていれば、入院の必要はなく、完治まで自宅で治療を行います。
肋骨の骨癒合期間は約3〜4週間と考えられています。
その期間、きちんと安静にできる環境を保ちつつ、骨折部への負荷を避けることができれば、問題なく完治することができるでしょう。
肋骨骨折の症状や原因、完治までの治療期間について紹介しました。
プロのスポーツ選手等ではない限りは、痛みに耐えることで、ほぼ通常の生活を送ることが可能です。
治療期間はきちんと安静にして、完治まで無理せず過ごすように心がけましょう。