圧迫骨折完治までの治療期間
圧迫骨折について、ご説明致します。
どの様な治療があるか、完治までどのくらいの期間を要するかについて、分かりやすくお伝えいたしますので、ご参考になさってください。
【圧迫骨折とは】
「圧迫骨折」は椎骨の崩壊のことです。
原因は高いところから落ちた、大きな尻もちをついた等により外傷、または骨粗鬆症や骨形成不全等のために骨が弱まっていたりする時に起こるようです。
また、転移性の骨腫瘍、垂直な圧力がかかった場合にも起こることがあると言います。
高齢者においては、骨粗鬆症が起因していることが多く、胸椎、腰椎に起こりやすいようです。
くしゃみが原因ということもありますし、ちょっと腰をひねったり、軽い尻もちでも起こることがありますので、注意したいものです。
【圧迫骨折の治療】
背骨がくずれてしまうという大変な骨折ですが、治療法としましては他の骨折と同じで「整復と固定」です。
固く大きなコルセット(背骨の治療のためのコルセットになります。
)を数か月、身に付けます。
これは、患者さんにとっては不快なものです。
しかし、最近の新しい治療法で骨セメント(人口骨)を崩れた骨に注入すると言った手術があり、コルセットよりも軽快で短期間で済むというところが好評の様です。
骨セメントは新しく開発されたもので、副作用や再発の心配も少なくなり、一泊の入院で済むと言ったこともあり、ますますの注目を浴びていますが、この手術ができる病院はまだ少ないようです。
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【完治までの治療期間】
圧迫骨折は完治までの期間、とにかく安静にしましょう。
食事、トイレ以外は動かないように家族の協力が必要になります。
最低2週間は安静にしないといけませんから、高齢の方は介護用ベッドが必要になる場合もあります。
そうしていますと、だんだんと骨は硬くなります。
その期間は2〜4週間で3ヶ月経つと、元の硬さになり、痛みもなくなるようで完治できるようです。
【高齢者の治療期間について】
高齢者圧迫骨折の治療期間は安静にするという事なのですが、そうしていると筋力が落ちて寝たきりになってしまうのではないかという懸念があります。
安静と言いましても自宅ですと、トイレ行ったりすることもありますので、まったく動かないわけではありません。
それだけでも刺激になりますから、寝たきりになるということはないでしょう。
しかし、入院となるとまるで動かなくても良いことになってしまいますし、環境が変わって認知症になるという心配もあります。
そう考えると自宅での安静という治療法が良いかもしれません。
但し、家族の負担の問題もありますから、家族でよく話し合いましょう。
圧迫骨折完治までは大体3ヶ月を要する様です。
完治までの間、安静にすることが大事ですし、新しい方法として手術という選択もあるようです。
圧迫骨折は背骨の損傷という大変なものですから、家族で協力して完治まで見守りましょう。