骨折でギブス固定してから外すまでの期間について
骨折したら仮骨と言われる骨の再成がみられるまで固定をし患部の安静を図ります。
固定に使用するギブスは石膏でがちっと固めるイメージがまだまだありますが、今は熱で固まる樹脂のシートのようなもので固定することが多いです。
骨折の状態、部位により、ギブスをぐるぐる巻いたり、支柱のように棒状に固め包帯で固定したりといろいろな固定方法があります。
ギプス固定が必要な骨折では、2週間から4週間ほどは固定が必要な場合がほとんどです。
骨の付きが悪い場合など6週間ほど固定する場合もありますが、長期間になると固定部位の筋肉が固まり動きが悪くなるので、それ以上長引くことはあまりありません。
レントゲンで骨の付き具合を確認しながら固定を外す時期を検討します。
手の場合には1週間ほど、腕の場合には4週間ほど、足の場合には6週間ほど、この期間が一般的な期間となります。
入浴が出来なかったり、固定のため、思うように動けず日常生活に支障がでるので、早く外したいのはやまやまですが、必要な期間きっちりと固定を続け患部の安静を保ったほうが予後はよく、結果早くギブスを外すことにつながります。
スポンサーリンクギブス固定をしている時の注意点についてですが、巻く際に強く巻きすぎ血管を締め付け、指先、爪に血が通わず白くなったり、痺れが出たりすることがあります。
また、ギブスはカチカチに固まるので、固い端っこが皮膚に当たり傷になることもあります。
固定した後このような症状があれば、病院でやり直してもらえます。
一度固まったギブスは濡れて変形することはないですが、入浴などでギプス内が濡れてしまうと乾かずに皮膚に炎症がおきたり不潔になるので、固定部位をビニールなどで覆って濡らさないようシャワーしたり、タオルで体を拭いたりします。
包帯固定などでギブスがずれた際は、自分で間違った位置で固定しなおしたり、固定がずれたままにしておくと、骨がずれてしまう事があるので、病院へ行き適切に固定しなおしてもらいます。
骨折の原因はスポーツ時も多いですが、固い固定をしたままスポーツや人混みの中で動くと、固定が他者に当たり、相手を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
不便な生活を強いられますが、固定を外すまでの期間は1か月程度なので、骨折部位の安静を保つことを優先してしっかり治すことが大切です。
まとめ
・部位により外すまでの時間は異なる
・安静にする
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