圧迫骨折の際の安静期間について
圧迫骨折とは、突然動けなくなる程の痛みに襲われる疾患です。
特に高齢者に発症しやすく、ご自身やご家族がいつ何時発症するかわかりません。
そんな時の為に、正しい知識を持っておくことが大切です。
【圧迫骨折の症状とは】
圧迫骨折(腰椎圧迫骨折)とは、骨折と呼ばれていますが、いわゆるポキッと折れる骨折ではなく、骨がぐしゃっと潰れる、ひしゃげる症状を言います。
つまり、外傷や骨粗鬆症、病気等によって引き起こされる、椎骨の崩壊を意味しています。
【どんな時に発症するか】
骨折は骨折ですので、発症すると動けなくなる程の激痛を伴いますが、発症の原因は日常生活のいたるところにある為、特に高齢者の方は気をつける必要があります。
尻もちをつく、くしゃみをする、重いものを持ち上げる、体をひねる動作をする等、腰を曲げる、回す動作により発症しやすくなります。
原因を理解しておくことで、予防になりますので、注意して行動するよう心がけると良いでしょう。
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【圧迫骨折の安静期間】
圧迫骨折における安静期間の「安静」とは、少しも動かないようにする「絶対安静」を意味しています。
つまり、腰に負担をかからない生活をすることが重要であり、腰を曲げる、腰をひねる、腰で上半身を支えるといった動作をせずに、いかに過ごすかが大切なポイントです。
圧迫骨折で骨がぐしゃっとなってしまった場合、この骨が元の硬さに復活するには最低3ヶ月程かかります。
この骨は最初の2〜4週間で少しずつ硬くなる為、この段階に腰に負担をかけないことが重要となりますので、受傷してから約2週間が目安と考えます。
発症して痛みが出てから約2週間の安静期間にいかに「安静」でいられるかによって、完治する期間が大きく異なることになります。
【圧迫骨折の治療法】
安静期間には、コルセットやギプスを付けて、腰に負担をかけないことで治療をするのですが、人によって治療法は異なりますので、医師の判断を仰ぐことになります。
時には手術を行うこともあります。
発症した初期の安静期間が大変重要になりますので、十分に注意しましょう。
圧迫骨折を発症した際は、初期にどう対処するかでその後の治りに大きく違いがでます。
安静期間についてきちんと知り、医師に診てもらって正しい治療を受けるようにしましょう。