鎖骨骨折の後遺症で痛みやしびれが生じる時の対処
鎖骨骨折はまれに後遺症が残る場合があります。
主に肩や背中に生じる痛みやしびれにどう対処したら良いのかをお話します。
【鎖骨骨折で痛みやしびれが生じるケースでの対処】
鎖骨は肩甲骨と胸関節をつなぐ事で腕をつり上げる腕の上げ下げ運動にも影響を与えていますから、肩側で骨折をすれば当然胸関節周辺にも影響がでます。
背中の痛みが生じる他腕も大きく上げにくくなります。
中央部で骨折すると鎖骨後半部と前半部とで周辺の筋肉から引っ張られる形で後半部は上に、前半部は下に引っ張られる形になります。
その時に骨折面で下にある神経や血管を傷つけてしまう事があるのです。
あまりにずれが大きいと癒合にも時間がかかりますから通常手術を選択されるケースが多くなります。
鎖骨骨折はうまく癒合しにくいまま長時間たつと仮骨が余計にできてしまったり、偽関節ができて変形した形で癒合してしまったりする事があるのです。
その影響で神経痛のような形で後遺症が残りやすくなります。
重量のあるものやリュックを肩にかけるたびに痛みが走るようになります。
ずれの大きさはレントゲンではっきりわかりますから早めの手術で対処するのが、後々後遺症ゆえの痛みやしびれに悩む事を避けるためにも最適です。
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【鎖骨骨折用固定具の影響でしびれなどが生じるケースでの対処法】
鎖骨骨折でずれてしまった鎖骨を癒合させて後遺症を残さないためにも、ギブスや鎖骨バンドを初期に装着する対処法がよくとられます。
手術をした後の固定や保存療法でよく使われる固定法なのですが、前から後ろへつるように装着するゆえに常に背筋をまっすぐ伸ばした状態でいる事になり、背中の筋肉に負荷がかかってきます。
そのために背中にしびれや痛みが生じる事があり、そのまま筋肉が固まった状態で固定具を外した後まで痛みやしびれが後遺症のように続く事があります。
骨が癒合している事を確認した後にリハビリで対処していくのが良策です。
【固定期間で肩が固くなり痛みなどが生じる後遺症への対処】
鎖骨骨折したら骨がしっかり癒合させるために固定器具を装着する保存療法が実施されます。
約1〜2週間は肩を一切動かせなくなりますから、当然ながら周辺の筋肉は固くなりますから、リハビリが開始されたらほぐすトレーニングをする事で対処します。
鎖骨骨折は治療過程でしびれや痛みなどの後遺症が残りますが、リハビリで筋肉をほぐすトレーニングを行う事で対処できます。
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