骨折　飲酒　影響　治療中

骨折したという経験を持つ人は、世の中に少なくありません。
これは些細な不注意や事故などから起きるものだからです。
そして程度がさほどではないと、日常における不自由もあまりありません。

そのため、普段と変わらない生活を送る人がたくさんいます。
では、骨折治療中も飲酒をしても構わないのかと言えば、そうでもありません。
骨折しているときに飲酒をすると、様々な悪影響が出てきます。

まず、化膿止めや抗生物質などの薬が効かなくなる恐れがあります。
患部が痛むからと、それをごまかすためにお酒を飲むと、かえって治りが遅くなるという結果を生み出す訳です。

また、お酒を飲むと気が大きくなるという人が少なくありません。
そしてそれは不注意に結びつきます。
そのため、階段から足を踏み外して、ケガを更に重篤なものにしてしまうという人はたくさんいます。

このように、骨折治療時に飲酒をすると、様々な悪影響が出てくるのです。
気をつけるようにしましょう。

飲酒がもたらす悪影響としては、血行が促進されるというものがあります。
これは普段なら何ともないのですが、骨折をしているときだと、患部の内出血や炎症が悪化する原因となります。

広く知られているように、内出血が身体の中に残ると、そこがしこりとなり、身体の動きを阻害します。
あまり症状が重いようだと、それを取り除くために手術が必要になるのです。

また、炎症が悪化すると、痛みのせいで眠れなくなります。
眠れないからと余計にお酒を飲んだら、更に痛みがひどくなるという悪循環を迎えることになります。

その上、飲酒それ自体が破壊された細胞の再生を遅らせる可能性があると指摘されています。
お酒が大好きな人だと、それを口にできないだけでストレスがたまる傾向にありますが、これらの悪影響を思えば、飲酒は控えた方が無難だと言えます。

なお、どのタイミングで飲酒を再開したらよいのか分からないという人は、担当医と相談するようにしましょう。