圧迫骨折した時のお風呂の入り方と入浴方法
コルセットやギブスで固定されている間は、あらゆる動作が制限されてしまうため不便きわまりないのが圧迫骨折のつらいところです。
安静期間中のお風呂の入り方と入浴方法についてお話します。
【圧迫骨折と入浴方法について】
圧迫骨折といった場合通常は腰椎圧迫骨折あるいは脊椎圧迫骨折をさしています。
背骨の特定の部位に押しつぶされたような亀裂がはいり激しい痛みが走る傷病であり、特に70代以上の女性に多く見られるのが特徴です。
原因は外部からの衝撃を受けて生じるのですが、加齢により骨がもろくなっている時に尻もちついたり、重たいものを持ったりすると骨折する事があります。
猫背となる事によって重心が前方へ移るゆえに背骨が衝撃に対して無防備になってしまうのです。
コルセットやギブスで数ヶ月間体を固定しながら骨が自然再生してくれるのを待つ事になりますが、その間の生活は著しく制限されるため、お風呂の入り方や入浴方法に工夫が必要になってきます。
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【圧迫骨折の治療と具体的な入浴方法について】
通常圧迫骨折になったら激痛を抑えるためにコルセットや体幹ギブスで脊椎を固定させて絶対安静の状態のまま2週間から4週間はベッドの上で過ごします。
ギブスはセメントで体に密着した状態で固定させるゆえに、自力での着脱はできませんからお風呂の入り方は上からビニールをかぶせてギブスが濡れない状態にした後、シャワーを浴びる事になります。
散髪は首周りにバスタオルとケープを巻いて行います。
これだけ聞くととても不便に聞こえるのですが、体幹ギブスを装着している事によって圧迫骨折の痛みは嘘のように解消しています。
長期間装着するとストレスになる他筋力低下など副作用もありますから、短期間だけの装着となり次にコルセットを巻く事になります。
【お風呂の入り方と入浴方法について】
コルセットはやはり圧迫骨折の治療には欠かせない固定具なのですが、体幹ギブスほどの密着はなく余裕を持って体に巻くことができますし、患者さんが自力で着脱もできます。
お風呂の入り方もギブスの時とは違ってきます。
入浴方法はコルセットを外してお風呂に入るという入り方になるのですが、やはり腰を曲げるなどの動作は避けて欲しいため、通常足下に置かれるシャンプーやボディシャンプーは腰を曲げなくても手を伸ばすだけで届く位置に置いてもらう事と、お風呂にも腰をなるべく曲げないで入れるような工夫が必要です。
治療中はコルセットやギブスで体を固定されていますから、お風呂の入り方や入浴方法にも配慮が必要です。
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